幼い双子の兄弟の影が、傷ついてボロボロになった足をひきずりながら、だいぶ山奥の、木の葉のかさかさしたところを、なにも云わず、茫然とあるいておりました。
兄弟は、幼いころに捨てられてからは、ずっと兄と弟だけで暮らしてきました。
ふもとの町で、お店から出るごみを漁ったり、人の家から食べられるものを盗んだりしてその日の飢えをしのぎました。
住む場所なんかなく、その日ごとに寝る場所を見つけて生活します。
誰かの家の軒下や、駐車場で一夜を明かすこともありました。
そんな兄弟ですから、いつもボロ雑巾のような姿をしていて、臭い汚いと追い払われます。
時には棒で叩いたり、鉄砲を向けたりするヒトも在りました。
そうして怪我をすることもありました。
怪我をしたときは、もう片方が傷口を舐めて手当てをします。
リンクはロットのために、ロットはリンクのために、兄弟同士力を合わせて生活してきました。
・・・・・・・
『山猫レストランへようこそ』
空腹と不安で倒れそうだった兄弟は、藁にもすがる思いでレストランの方へ歩き出します。
少し開いた扉から中に入ると入口がバタンと閉まりました。
扉には黄いろな字でこうかいてありました。
『当店は謎(ちゅうもん)の多い料理店ですから、どうぞそこはご承知ください』
難易度:3/5
所要時間:90分〜
謎制作:タカラッシュ!